Don’t look back into the Sun - The Libertines 和訳

 

Don’t look back into the sun

なあ、友よ、過去の栄光にばかりすがって生きてなんかくれるなよ
Now you know that the time is come(※1)

決断の時が来たことをお前も知ってるはずさ
And they said it would never come for you oh oh oh oh

あいつらはお前にその時が来るなんて思っていなかったようだけど

Oh my friend you haven’t changed

おお、友よ、お前は相も変わらず
You're looking rough and living strange

イカしたヘンテコな服を着て
And I know you got a taste for it too oh oh oh

お前のように俺も人生ってやつを楽しめたら

 

They'll never forgive you but they won't let you go (oh no)

誰もお前を許さないだろう

お前のことを忘れることなんかできやしないのさ
She'll never forgive you but she won't let you go, oh no!

彼女はお前を憎むだろうさ

今でもまだ忘れることなんかできないんだから

 

Don't look back into the sun

けど、過去の栄光にばかりすがって生きるなよ
You've cast your pearls but you're on the run

お前はいつだって最高のまま

なのに俺を期待させたまま、どこに逃げるつもりなんだ

And all the lies you said, who did you save?

逃げるための嘘をついたところで、それで誰が救えるっていうんだ

But when they played that song at the Death Disco

でも誰かがお前の唄を小さいバーで演ってたよ
It started fast but it ends so slow

くだらないように思えたけどいつの間にか聴き入っちゃってさ
And all the time just reminded me of you

そのすべてがお前につながっちゃうんだ

 

They'll never forgive you but they won't let you go (let me go!)

誰もお前を忘れられないんだから

酒でも飲んでまた喧嘩しようよ

(ほっといてくれよ!)
She'll never forgive you but she won't let you go, oh no!

彼女だって本当はお前の隣を望んでるんだから

 

 

※1 the time をどう訳すかですが「その時」と訳すと曖昧すぎてしまうのではないかと思い、盛者必衰的なニュアンスで考えてみました。当時のガレージロックリバイバルムーブメントはイギリスにとっては皮肉なことにニューヨークのストロークスから始まりました(The boy looked at Johnnyというリバティーンズの曲でもそのことについて言及している歌詞があります。)ストロークスアークティックモンキーズの登場の間に挟まれた彼らの栄光なわけですが当時のイギリス人はリバティーンズの衰退なんて思いもせずスキャンダルにまみれたロックンロールスター、ピートドハーティに心酔しきっているわけです。それでもずっと近くにいたバラーは何か自分たちの運命的なものを感じていたのではないでしょうか。

 

 

さて、この曲はバラーが当時薬中のピートに捧げた歌です。

今回は昭和の文学かよってくらいダサい文体で訳してみました。かなり意訳してますがこんな感じだと思います。笑

ピートはこのレコーディングの時ほぼいなかったらしいですね。彼の生き様は本当にロックンロールですよね。それでも憎めないなとも思うという不思議なキャラクターです。自論なんですが、ピートはバラーという存在があるからこそ憎めないというか応援したくなっちゃう存在になっているんだと思います。そんなバラーがピートに捧げた一曲です。泣ける。

そして時は経ち、YouTubeの画面の中で一本のマイクを取り合うようにして歌う彼らに高校生の時の僕は見事にやられてしまったわけです。リバティーンズ万歳。

そしてこの曲をこの春に遠くなってしまう友人にも捧げます。また喧嘩しましょう。元気にまた会いましょう。